本日のセッション風景には、このカップが手伝ってくれました。 誠実で、キッチリと、シャキッとした雰囲気の色とデザインです。

フラワーエッセンスセッションは、対面でさせていただいております(場合によっては、メールセッションもさせていただいております)。

オープンダイアログ(=開かれた対話)- 薬物を使わず、患者・家族・関係者をまじえて、状態が改善するまで、ただ「対話」をする手法 - でも同じことが書かれていましたが、共にそこにいることで、共に作り上げるエネルギー場を繊細に感じ取ることが大切だからです。

こうしてここに書いている文章も、読む人によって、色んな捉え方があります。 本を読むのでも、その時に自分に必要なことだけを、かつ、自分の都合のよいフィルターを通して、都合よく解釈するため、人によって、同じ文章でも、全く違う捉え方になります。

簡単に、たとえるなら、たとえば、『犬』と言われた瞬間、それぞれ頭の中に瞬時に浮かぶイメージやビジョン、感情は違います。それぞれがこれまでの人生経験の中で溜めてきた脳コンピューターのデータベースから引っ張り出します。

ただ、「大きい犬」「小さい犬」だけが瞬時にイメージの中に浮かぶ人もいますが、昔犬を飼っていた人は、その犬に対する愛情や温かい思い出なども同時に思い出し、心や体の緊張が解け、リラックスしたり、時には、その犬と会えない悲しさや寂しさもわいてくるでしょう。小さい頃、犬に襲われたりかまれたりした人は、恐怖や怒りの感情も同時に引き出されます。

セッションにお越しになれない場合、メールでやり取りさせていただきますが、どんなに慎重に単語や言葉を選んでも、その方のフィルターを刺激することなく、ニュートラルな意味でのメッセージを伝えるのは、とても難しいです。

この言葉に対して、その方がどんな『定義』や『信念』をお持ちなのか、対面セッション時には、慎重にくみ取ります。

しかし、メールは、本を読むときのように、どうしても一方的になってしまいます。 届けたい言葉を書き連ねても、それを読む方が、その時、どんな状態で、どんな風な環境で、それをお読みになるかは、天に丸投げ状態です。

朝起きて、すがすがしく元気な時にお読みになるのと、深夜に帰宅して、すっかりへとへとの状態でお読みになるのと、なにか落ち込むことや悲しいことがあった直後にお読みになるのとでは、その方独自のフィルターがどの程度隙間があるのか、目が詰まっているのか違ってきます。

単純に言えば、「あなたは素敵な人です」という文章も、落ち込んで凹んだ時に読めば、本来の言葉のバイブレーションは、その状態では受け取れない。 いいことを言われれば言われるほど、逆にそれが本当とは思えずに、どんどん不信感でいっぱいになる。

私のブログでも、フラワーエッセンスの変容の過程や体験談を順次ご紹介していますが、それを読んで、“私は、この人のように頑張っていないからダメなんだ” と感じたり、まるで自分が責められているかのように感じてしまう方がいらっしゃいます。

自己受容が出来ていない人、いわゆるインナーチャイルドが癒されていない人、自分が不確かな人、愛情に飢えている人、自分が信じられない人など、この傾向が強くなります。

特に、フラワーエッセンスで、変容の過程のさなかにいる時は、いったん自分をリセットするために、長年続けてきたこういったネガティブなパターンを開放する過程で、一時的に落ち込みがひどくなったり、自分が頼りなく感じたりする時期があります。

その時が、無意識のうちに溜めてきた、思考クセを手放す手がかりを得るのに、これ以上ないチャンスでもあり、一気に手放すチャンスなんですよ。

その時期には、まず、自分の言葉の定義を確認してみることが大切です。

例えば「幸せ」 「豊か」 「感謝」 「愛」 など。

落ち込んでいる時は、これらの言葉から感じるのは、喜びや温かさ、幸福感、光などではなく、抑圧や忍耐、自己犠牲、自分には決して与えられないものだという絶望感などが、これらの言葉の定義となっているケースが多いです。

そうなると、先方からのメッセージは、本来のバイブレーションで受け取れません。 全部、ネガティブフィルターを通すため、別のものに変換されてしまうからです。

たとえば、「元気だして」と言われると、“どうせ口先だけでしょ。私のことなんてどうでもいいくせに” と変換。

「あなたは豊かな人ですね」と言われると、“私は何も持っていない。誰からも何も与えられない。豊かな訳ないじゃない!” と変換。

厳密には、“変換” というより、全ての言葉を、自分や世界を責めるためのトリガー(引き金)にして、自分のネガティブな感情や記憶を引き出すためのボタンにしている感じです。

今回のセッションでは、メールでお伝えしたことがどうしても分からない!意味が分からない!と言うことで、お越しくださいました。大歓迎です(^^)

全体の文章というより、その中に「感謝」という単語が出てくると、その箇所で、とても苦しくて、進まない。“ねばらならない”という抑圧にすることが見えてきました。

誰でもそうですが、頭が痛ければ、どんなにいい話を聞いていても、頭に入ってきません。頭痛がひどすぎて、話に集中できないのです。

世間一般でいう、いい言葉が、自分にとって、いい言葉どころか、自分を苦しめる言葉になっている時があります。

厳密には、言葉のバイブレーション、エネルギーが変わるのではなく、その人の中での、その言葉の『定義』がオリジナルのものに変わっているだけです。

なんのブロックも、滞りもなく、ただ、言葉のバイブレーションだけを感じていれば、いい言葉は、本当に心地よくて、気持ちいいものです。言霊とは、こういうのを言うんだろうな と直感的に感じます。

でも、その言葉を聞いた時に彷彿させる嫌な記憶や感覚があれば、まずそれでいっぱいになって、アドレナリンが放出、逃げるか戦うかという闘争状態に切り替わります。

たとえば、

“ありがとう” と言われたら、“こいつは私を騙そうとしているに違いない。油断するな!”

ってね。

世間では、ポジティブなこと、いいことのほうを強調するのが当たり前なので、時には、それが押しつけがましくて、自分のエネルギーが枯渇している時には聞きたくない時がありますよね。

しかし、本来、エネルギーは、ポジティブもネガティブもなく、ただ、ニュートラルな、ただのエネルギーです。

今回は「感謝」についてお伝えしました。

「感謝」と聞くと、やりたくない!という抵抗感、自分が誰かに合わせて我慢しないといけない!という反射が先に出て、心身とも、筋肉ガチガチ、緊張感、“戦う”か“逃げる”かという闘争モードになっておられるのを感じたので、今回のセッションでは、ニュートラルな視点で感じられるようにお話をしました。いえ、ただ、話すだけでなく、私自身がそのエネルギー状態そのものにならないと、伝わらないので、だからこそ、対面のほうがよいのです。同じ時間、同じ場を共有することで、必要に応じて、柔軟に場のエネルギーを作ることができるからです。

セッションの後にいただいた感想の一部をご紹介します。

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昨日はお時間いただきまして、ありがとうございました。
モヤモヤしていた気持ちに光が差したという感覚でした。
特に感謝の話。
セッションをうけるまで「感謝をできないあなたは駄目な人間ですよ」なのだと思っていました。
私自身がなにかをするとき、相手にどれくらい感謝をされるかという期待を持って行動していましたし、だから相手もそうだろう、相手の期待値と同じレベルの感謝をしなければならないと思っていたのだと思います。

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私は今回のことがあって、改めて言葉の難しさを感じました。
言葉だけに限らず、非言語でのコミュニケーションもそうなんですが、私の場合は「あなたは誰からも愛されていない、いらない人間ですよ」というフィルターを通して世界を見聞きしていたみたいです。

例えば、「エッセンスは飲むだけではなくて行動も大事」とお伝えされると、私は「あなたは行動していないから、あなたにはエッセンスは効かないですよ。あなたは駄目な人間ですよ。」と言われているように捕らえてしまったのではないかと。

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言葉って大事なんですよ(^^)

言葉が出来てから、便利に意思を伝えられるようになったものの、実際には、本来の思いはほとんど伝えられないものになってしまっています。話している当の本人も気づかないほど。

本来の自分をごまかして生きていると、自分の本心と、世間的に見せる顔が食い違っていくので、自分でも分からなくなっていくのです。

自分の心を大切にして、言葉と行動も一致させるように心がけていくと、言葉にもエネルギーが乗ってきます。相手にも、自分の思いを言葉にエネルギーを載せて伝えることができるようになります。

目の見えない人、耳の聞こえない人などは、五感でなく、相手のエネルギーそのものを感じることで、コミュニケーションする能力がとても高いです。

五感が普通に使える人は、言葉だけでごまかせる、相手に本心はばれないと信じ込んでいますが、そういった方々にとっては、本心と言ってること、表情が全く違うのを感覚で感じるので、とても違和感があって、心地悪いそうですよ。。。。

自らの持つ、言葉の勝手な『定義』。そこにどんな思いや記憶、エネルギーがこもっているか、意識してみてくださいね(^^)

ぜひ、セッションにお越しください。