子どもができると、赤ちゃんの頃は、夜寝てくれなかったり、どこに行くにも(トイレも一人でゆっくり入れない)子どもがべったりくっついてきて、本当に大変です。

当店では、『個性学』という生年月日から見る個性のお話もしていますが、“世の中には、心地よさを感じる場面が自分とは全然違う人がこんなにいっぱい” というのを頭で理解して、自分もそれでいいんだ、一般に言われていることと違っていいんだ と受け入れて楽になっていただくために、ご提供しています。

3つの大分類のうち、常に好きな人とベタベタして一緒にいたいタイプと、好きな人でも一人の時間がないと気が狂いそうなタイプに分かれます。

子どもは、成長過程で、常に自分を見てほしい、自分が主役、お母さんは自分のもの(自己と母親を一体と思っている)時期があります。別の表現で言えば、“周囲の都合や状況、周りの人の立場を考えようという発想も浮かばない” 幼い時期。 

子どもは、常にお母さんに側にいてくれることを要求する。要望はすぐに聞いてもらうのが当たり前。お母さんは呼んだらすぐに来るのが当たり前。

後者のタイプ(好きな人でも一人の時間がないと気が狂いそうなタイプ)の場合、子どもを愛していても、大切に思っていても、24時間一緒にいることが苦痛なお母さんがいます。そういう人は、おそらく、個性学で後者のタイプが出てくるでしょう。そういう人は、他のタイプの人より、かなり意識的に、自分ひとりの時間をとるようにしないと、鬱になりやすいタイプです。気を付けてくださいね。

さて、自分の人生史上、誰かにこんなに求められたことがあっただろうか?というくらいの強烈な愛なので、母親は自らの癒されずにいたインナーチャイルドを癒されると同時に、現実的には、常に縛られて、一人で自由に動ける時間が奪われ、心身ともいっぱいいっぱいなので、産後うつになったり、育児ストレスを感じたり。インナーチャイルドの癒しと、心身疲労による気持ちの落ち込みの境を毎日うろついているような感じではないでしょうか。

お母さん、がんばって!!

さて、子どもを育て始めると、自分が小さい頃の記憶がよみがえってきます。自分がこの子の歳の頃、どうしてたかなー?というので。 おもしろいことに、すっかり消え失せていた記憶がよみがえり、自分でもびっくりすることがあります。

大体、そういう記憶は、インナーチャイルドの傷や痛みに関わっていて、あまりに痛すぎて、触れたくないから、ずっと閉じ込めていた記憶です。なので、浮上してきた時が手放すチャンス!! そういう意味で、子育ては、もう一度、自分の人生を生き直すような体験を与えてくれる、とてもありがたい体験でもあります。

日本人は、欧米人のようなスキンシップを頻繁にするような国民性ではないので、欧米人に比べると、一日におけるスキンシップの回数はとても少ないです。

カール・ベッカー氏(米国の宗教学者。専攻はターミナルケア、医療倫理、死生学、宗教倫理。京都大学こころの未来研究センター教授)によれば、免疫力の基礎は、

 ・ 体力(肉体の力)

 ・ 自然食生活

 ・ 有酸素運動

 ・ スキンシップ

 ・ 睡眠

 ・ 良き人間関係、笑い

 ・ 自然との関係を実感

 ・ 人力(自力)(自我の気力)

    目的意識、生きがい。素直な倫理実践(誰かに言われたからでなく、自らの発想でみんなのためになるように行動すること)、純粋な共通感・一体感。死を意識すること

 ・ スピリチュアルな力(超自我的精神力。他力)

    祈り(祈願→拝聴→利他)
     自分が正しいか?と聞き、無我になり意見を持つ。

    支えてくれる人への感謝の念。目に見えぬ世界に畏敬の念を持つ。瞑想。浄霊。

が必要と言われています。

カール・ベッカー氏著書一覧(Amazon)

日本人は、スキンシップの習慣がないので、スキンシップが心と体の健康によいと分かっても、そんな機会を持つのが難しいとの声もありました。

その場合、動物に触れる機会を意識的に持つなどするとよいそうです。 でも、自分が子育てをしていると、子どもと毎日触れ合いますよね。抱っこは大変ですが、大変な反面、子どもの体温と存在を感じて、安心感をもらっていると思います。

ちなみに、子どもが歩き出して、ずっと抱っこしている時期が過ぎた頃、次の子が欲しくなると多くのお母さんがおっしゃいます。赤ちゃんを抱っこする時の至福感がなくなるのが寂しいからです。自分で気が付いていないお母さんも多いですけどね(^^)

しかし、子どもが大きくなって、手が離れていくと、日本で暮らしていると肌と肌の触れ合いは減ってきます(欧米に引っ越せば、周囲が毎日普通にやってるので、ハグやキスはするようになります)。

そうなった時、お母さんは寂しくなって、子離れできなくなるリスクもあります(インナーチャイルドが癒されていないお母さんは、そうなりやすい)。「あなたのためよ!」と言って、なんでもかんでも口と手を出し、子どもを引き留めようとする。

そうなってくると、「子どものため」と思い込んで、結果として子どものエネルギーや魂を喰らう“鬼”となってしまいます(今、その関係書がものすごく多く出版されています)。

参考図書: 
「母が重くてたまらない」
「私は私。母は母。〜あなたを苦しめる母親から自由になる本」
「毒になる親 一生苦しむ子供」
「不幸にする親 人生を奪われる子供」

ということで、子どもが親離れしていく時期、子どもが離れていくのが寂しくて不安になってきたお母さんは、スキンシップや“あなたでないとダメなの!!”という一身の愛情を捧げてくれる存在を他に見つけなければなりません。

それが、夫だったら、全て丸く収まりますが、子育て過程で、お互いのすれ違いや不信感が溜まっていて、素直にスキンシップしていけない、今さら。。。というケースも多いかもしれません(;^ω^)。本当は、だからこそ、それからは夫婦をテーマにして、男性学、女性学、婚育などを学び、夫との関係向上にチャレンジしていくほうがいいのですが。。。。(その際は、ご相談くださいw) 

急にはそれができないという場合は、動物やペット、植物を育てるなど、触れることができ、愛情を注げ、かつ、“私がいないとダメなの” という存在を作ることです。

早急にそういう存在を見つけないと、子どもを喰い尽くす母親になってしまいますよ(;^ω^) ちなみに、そういう母親には、チコリのフラワーエッセンスがお勧めです。