昨日のブログで、思いっきり 『ご自身で決めること・選択すること』と書きましたが、それとは全く違うことを書きますよ(笑)

脳科学者の多くの先生がこうおっしゃっています。

「脳は、できるだけサボりたい」

最近目にした専門家の発言は、脳科学者の中野信子氏の講演でのお話です。

抜粋します。

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どうしたら楽できるか、とほとんどの人が思っている。

脳を使いたくない。

脳をできるだけ使わないで、楽していろんなことをするにはどうすればいいのか

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脳は意思決定したいと思っていない

選択することは“苦痛”だった

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口ではいくらそう言っていても、また、本人が意識レベルで頑張ってそう思っていても、脳の本音はそれだと。

脳は、とにかくラクしたい。サボりたい。
できるだけ手を抜きたい。

恐れや不安があるから、選べない、決められないというのとは、どうやら違うようです。どちらかと言えば、のび太くんみたいな感じ(笑)。

「めんどくさいから、ドラえもん、やっといて~」と言って、自分の部屋でゴロゴロとお昼寝し続けたい感じ。

すっかり慣れ切って、最小限の労力で出来ることしかしたくない。新しいことで、頑張らないといけないことは、めんどくさいからやりたくない。

ある方もこうおっしゃっておられました。

「強い意思で頑張らないといけないことは、とても燃費が悪いので続かない。アクセルとブレーキを、両方いっぺんに思いっきり踏み込んでいるようなものだ」

のび太くんのママが、怒ったり、叱ったり、脅したりすかしたりしながら、のび太くんのお尻を叩いて、宿題させようと苦労している。。。みたいなシーンですねw

そうさせるには、毎回ものすごい労力がかかるので、そのうち、疲れ果ててやらなくなるので、続かないそうです。そして、脳のほうは、やりたくないことを、無理やりやらせようとさせられるから、脳の抵抗は大きくなり、ボイコットしはじめます(意地でもするもんか!となる訳ですw)

納得です!

大変なのは、長期間ストレスにさらされると、脳が誤動作を起こして、脳内ホルモンの分泌のオンとオフのスイッチが壊れてしまい、ささいなことで不安になったり、いつも気持ちが落ち着かなかったり、鬱になったり、ささいなことが気になったり、イライラしたり、孤独感や焦燥感、欠乏感などばかりで、気の休まる時がない状態になってしまうことです。

脳のホルモン分泌のスイッチが壊れるところまで行っていなくても、自分がうまくいかないのが、自分の思考パターンや行動パターンのせいなら変えたい!と思うなら、そんな脳の抵抗をうまく抑えると共に、脳に新しい習慣を刷り込み、慣れさせていかないといけません。それには、フラワーエッセンスがお勧めです。

とにかく、脳は “のび太くん”(笑)。 新しいことを覚えるのも、頑張るのも大嫌い。どうにかやらないですむ方向に、必ず逃避します。

では、どうするか? 色んな成功法則の本や脳科学者の本などでも、同じようなことが書かれています。

“のび太くん”の抵抗感が低いことから、はじめること。

イメージ悪いですけど(笑)、こんな感じです。

エステやリゾートで、気持ちよくさせて油断させる。油断しているうちに、気づかれないうちに、コッソリと少しずつ、新しいことを注入する。

脳科学者の中野信子氏の講演の中には、こんなことも説明されています。

『(脳は)吟味して選ぶよりも、手の届くところにあるなにかを選んじゃう。』

スーパーに納豆(なぜ納豆(笑))を買いに行ったら、そこはたまたま、茨城の水戸で、他県のものが見ると、ありえない種類の数の納豆が並んでいるとイメージしてください。

40a1f0d58a51b7076b02 (写真は、納豆棚レポートさんからお借りしました)

1. すごーい!!(*´∀`*) こんなにいっぱいあって嬉しい!! どれにしよう( ^ω^)ワクワク

2.どれもよさそうで迷う

3.疲れてきちゃった。。。。

4.いつも買ってるこれでいいや

中野信子氏は、こんな話もされておられました。

『たくさんの品物を陳列しておいたほうが、売上が上がるだろうと多くの人は思いますよね。スーパーなんかでよくやりますよね。チラシにスペースぎゅうぎゅうに品物の名前を書いちゃう。 だけども、実際には少なく陳列するとか、チラシにも限定的にものを載せたほうが売上が上がるよ、という話です。』

エステやリゾートで、気持ちよくさせて油断させる。油断しているうちに、気づかれないうちに、コッソリと少しずつ、新しいことを注入する。

というのは、2の段階で、「脳が理解できて、受け入れやすい説明と共に、かつ、脳の嗜好にあいそうな、新しい納豆をスッと勧める」という感じ(笑)。

『必死に頑張らないと成果が出ない(と信じること)』が大好きな人

日本には、NHKドラマの「おしん」や、スポ根アニメが流行る国民性のせいか、根性で必死に頑張る精神論が大好き。

それは、戦後、生きるのに必死な時代に、必死に頑張ってきた誇りと歴史があるせいではないかと思います。

アドレナリンは、危機的状況の時に、すぐにでも逃げ出せるように、他の機能は全て停止して、逃げるための筋肉や集中力だけに集中させるホルモン。 火事場のばか力的な状態にしてくれる、ありがたいホルモンです。

でも、それは、かなり体にも、脳にも負担をかけるので、緊急時のみのモードで、危機が去ったら、すぐに解除して、平常時の状態に戻ります(普通は)。でも、今は、アドレナリン出まくりの緊張状態が常になっているのが現代人で、そのせいで、鬱や心身症、不穏な事件が増えています。

私の勝手な予測ですが、戦後のそんな時代は、生き延びるために、アドレナリン分泌バリバリだったかもしれませんが、同時に、守りたい何かや家族がいる、自分たちこそがやらなければダメになる!!といったような、誇りややりがい、人生の目的が同時に強くあったので、幸福感を感じる他のホルモン分泌スイッチも、ちゃんと働いていて、切り替わりもスムーズにできていたのではないかと思えるのです。

今は、その部分が、とても曖昧に、弱くなっているように感じます。自分の存在意義や幸福感、達成感、やりがい、それ以前に、自分が何が好きで、何を心地よく感じるのかという感性にさえも、蓋をしているのでは。

その状態で、昔のように、アドレナリンバリバリの「おしん」や、スポ根は無理ですよ。それは、みなさん、ご自身が、自らの心と体で、よーくご存じのはず。

これ↓ いい加減、やめたほうがいいですよ(;^ω^)

身を粉にして、ヘトヘトになるほどでないと頑張っているとは言えない。成果なんて出るわけがない。成功できるわけがない。

苦労話や根性話、不幸な話を聞くと、“私は、この人のように頑張れないからダメなんだ” と一人落ち込む人がいます。

いえいえいえ。。。 たぶん、それ、違います(;^ω^)

あなたが【ダメ】なのは、自分の操り方、コントロールの仕方をしっかりと学ぼうとしないし、試してもみないことです。そこに、根性と根気を使わないからです! どうやったら、怠け者の“のび太くん”脳を出し抜いて、うまく操るか、必死に観察し、見抜き、けなげに試行錯誤をしようとしないからです。

たとえるなら、正体不明の生き物をペットとして飼う羽目になったとします(笑)。なぜか、その生き物と自分の命が繋がってしまった!その生き物が死ぬと、自分も死んでしまう!でも、正体不明だから、何を与えていいか、どんな環境で育てていいかも分からない。似てる生き物を上手に育ている人の真似をしておいたら大丈夫だろう。エサはこれを日に3回あげたらいいのね。環境はこれでいいのね。しかし、その生き物には合わなかったようで、どんどん弱っていくけれど、“世間的に評価が高いあの人がやってることだから、間違いはないはず!”という信念が強すぎて、その生き物が不幸そうに見えるけど、きっと気のせいに違いないと思い込む → あれ?死んじゃった?! という感じ(笑)。すでに、お気づきでしょうが、正体不明の生き物=あなた自身 です。この世界で、たった一人しかいない、貴重な宝物のあなたのことです!

『必死に頑張る』というのは、「身を粉にして(=自分をとことん痛めつけ、犠牲にしてでも)誰かに評価してもらうために頑張る」という意味ではないですよ。

その人が成功したのは、確かに『必死に頑張った』から。 でも、それは、上記の意味ではなく、“自分のやらなければならないことと、自分自身に必死に集中した” というほうが正しいと思います。

【自分をとことん信じられるから頑張れる】のです。

【自分自身であろうとするから、やらずにいられない】だけです。 

【自分から湧き上がるものを抑えられないから、ありえない頑張りができた】だけです。

【自分に自信があるから、本来自分が持つ才能を、とことんまで引き出せた】だけです。

ベクトルは、外ではなく、自分自身に向いています。

“あの人がうまくいったんだから、同じように真似してやってたら、あの人のようにうまくいく。多くの人に認められる。愛される。” という勘違い。

苦労話や根性話、不幸な話を聞くと、“私は、この人のように頑張れないからダメなんだ” と落ち込む人はこの思考。裏を返すと、苦労したくないし、根性も出したくないし、不幸にもなりたくないから、その人の真似をしたくない、やりたくない、嫌だ、しようとしない自分を責めている。

なんか、おかしくないですか?(;^ω^) おかしいと感じる感性も、すっかり蓋をしてしまっていませんか?

その人たちは、“そうせざるを得ない環境と状況だった”からやったのであろうし、そうすることは、何かしら、その人に快感も与えていたからこそ、やり続けられただけ。 

人間は、それぞれ、環境も状況も、全て“唯一”ですから、全く同じなんてことはありえない。 快感を感じることも、それぞれ違う。

いいかげん、認めましょう。自分も自分の環境も状況も“唯一”だから、自分しか答えもやり方も分からないことを。自分だけのオリジナルを自分で作り出していかないといけないということを。正体不明の謎の生き物、死んじゃいますよ(笑)。

誰かのやり方は、参考にしかなりません。その誰かにそっくりそのままになっても、そのやり方を真似ても、その人にはなりようがないのですから。その人のそっくりさんになったとしても、愛されたり、認められたりしません。その人のダミーとして、演じる役者になるだけなので、さらにむなしく、寂しくなるだけです。

最も大切なことは、目の前の状況に真摯に自分が向き合うこと。いえ、“自分自身”に真摯に向き合うことかもしれません。逃げれば逃げるほど、“恐怖”は増幅していくだけです。自分が何を怖がっているか、しっかりと感じることです。

自分をダメだダメだと責めたり、批判していると、負けん気が出てきて、パワーが沸いてくるタイプですか? そうなら、それが向いているタイプなので、それでよいのです。

でも、そうじゃないのなら? そのやり方は変えたほうがいいですよ。何が自分に合っているか、色々試して見つけてください。

そうでないけど、そうするのが快感でやめたくない(*´∀`*)と言うなら、どうぞ続けてください。邪魔はしません(笑)。

昨日のブログに『ご自身で決めること・選択すること』の重要性を書きましたが、私がセッションでしているのは、上記で言うと『2の段階で、「脳が理解できて、受け入れやすい説明と共に、かつ、脳の嗜好にあいそうな、新しい納豆をスッと勧める」』ということです。そこまで導いた上で「どれにします?」と聞きます。安心して選べるでしょ?(笑)

そして、ご自分で選んだことに、誇りと責任を持っていただけるように、美しいテーマを導き出します。
それが、自分を愛することと、自信を取り戻すことに繋がるように。

アドレナリンバリバリの状態の時は、何をみても、敵に見えるし、何を見ても怖くてビクビクします。誰もが「この人は愛情深くて、とても優しい人だ」と太鼓判を押す人と会っても、その人も恐ろしい敵に見えます。油断ならないスパイにしか見えません。何を見ても、“死” = 恐怖ばかりだからです。

まずは、そのアドレナリン全開モードで日常居続けることから降りましょう。

恐怖に呑み込まれないでいれるには、何が必要でしょうか? そこにヒントが隠れています。

ちなみに、ラットの実験では、脳のホルモン分泌のオンとオフのスイッチが一度でも壊れてしまうと、もう直らず、ホルモンの分泌が止まらずに、ずっと緊張が続いてしまうそうです。

しかし、人間の場合は、それを回避できるシステムがあるそうです。

先日ちょうどご縁でやってきた本が、とても素晴らしい解説をして下さっていて、すっかり惹きこまれてしまいました。次のブログでご紹介しますね(^^) 大島信頼さんのご本です♪